飲食店経営で最も重要なのは「立地選び!」ここだけは必ず押さえて!

皆さん、こんにちは。虹 社長です。

今回は飲食店経営で最も重要な立地選びについて解説していきます。
飲食店を経営しようと思っている方は、飲食店経営で「味が最も重要」と思っている方も多いかもしれません。
しかし現実は「味よりも立地」なんです。

皆さんの味覚はそれぞれ違いますし、好きな味付けも違いますからね。
しかも立地選びを間違えると、飲食業態によっては即倒産という可能性も有るのです。
ですので飲食店を開業したいという方向けに立地の重要性について詳しく解説していきます。

立地を間違えると、倒産の可能性も?

飲食店経営で、立地を間違えると即倒産とはあまり耳にしないと思いますが、
飲食店の30%は1年以内に、50%は2年以内に倒産と言うのは耳にしたことがあると思います。

そうなんです。実際に開店後1年以内に約30%の飲食店が倒産しているのです。

しかしその倒産理由はあまり出まわっていませんよね。
と言うより、ほとんどの理由が競合が多いなどの曖昧な理由なんです。
実際は分かりませんが、私は競争率が高いために倒産するとは考えられません。

この理由は、お客さんは毎日同じお店に来店するわけではありませんし、新しいお店に行きたいという方も一定数います。
そして、絶品なのにお客さんがあまり来店していないお店や、味は普通なのに行列ができるお店など。
単なる競争率で説明できない事例がたくさんあるからです。

私も飲食店を倒産させた経験はあり、その経験から言いますと倒産理由の1位は立地だと個人的に考えています。

立地の重要性とは

では立地がなぜ飲食店経営に重要なのか。
飲食店以外の業態、例えば美容院であれば、そこまで立地にこだわらなくても良いのですが、飲食店に限っては立地が極めて重要なんです。

この理由はお客様の「行動範囲」「飲食店を調べるサイト」「知っているお店」などで決まるからです。

その反面、美容院の場合はどうでしょう。何で調べますか。
ほとんどの方が「ホットペッパー・ビューティー」で調べるのです。

ここが飲食店の立地が重要なポイントでして、他の業態と違って、お客様の飲食店を検索する方法が多すぎるのです。
これはお客様がお店に伺う頻度が他の業態と違って多すぎることが要因で、いろいろなお店を開拓する方、または、行きたいお店が満席で他のお店を探すからです。言い換えると、飲食店は予約不要だから検索する方法が多岐になっているのです。

飲食店経営で立地選びが重要と分かったところで、立地が悪い場合のデメリットについて、これから解説していきます。

認知されない

飲食店は立地が悪ければ、極端に認知されません。

都内と郊外や地方とでは、交通手段が異なりますので、別々で考えます。

都内の場合

都内の場合は周辺には同じような飲食店が多数あるため、わざわざ飲食店を探す必要は無いのです。大通り沿いには飲食店はたくさんあり、大看板で飲食店はすぐに見つけられる方です。
そのため、大通りから一つ道を外れるだけで、全く人通りが無く、お店が認知されなくなります。

しかも都会は「電車移動・徒歩」が基本ですので、駅から5分程度離れてしまうと認知されなくなります。と言うのも、駅の改札や方向も複数あり、方向が違うだけでお客さんは一気に減ってしまうため、反対方向のお客様からの認知はまず得られません。

郊外や地方の場合

都会と違い、郊外や地方の場合は少し離れていても問題ありません。それは飲食店が密集していないからです。要するに、食事の際はアプリ等で調べ、目的のお店に伺うからです。

都内と比較して、距離の問題は車移動ですので問題ないのですが、大通り沿いでなければ、車の移動で店舗を知ってもらうことは難しいです。

他にも、飲食店のアプリは近くに複数の飲食店が多く、検索ヒットで知名度を上げることが難しいのが現状です。

このように、周囲に飲食店が多く、立地の違いにより、極端に知名度に問題が生じてくるのです。

ジャンルの影響も十分にありますが、高級店でない限り、好立地の場所でなければ、立地選びの時点で数か月後の倒産が確定してしまう可能性があるのです。

集客できない

立地が悪ければ、認知のみならず、集客もできないのです。

ここで、集客は広告やSEO対策、MEO対策などで行えば良いのでは?と思うかもしれませんよね。

しかしお客様目線で考えて見てください。自身の行動範囲外のお店に行きますか?知らない場所のお店に行きますか?
経営で注意すべき点は、自分の主観で考えず、客観的に考えることです。ですので、この問いに「私は知らない場所の飲食店でも行く」と考えるのは良くないのです。100人に聞いて、少なくとも50人くらいが賛同してくれる解答でなければならないのです。これが経営です。

しかし一つだけ例外があります。それは、しっかりとしたお店オリジナルの特徴とインパクトがあることです。

集客に関しても、知名度が無ければできません。広告を使うにしても、認知されていない店舗の場合、お客様からするとお店を探す手間が出てきます。さらに地元の人であれば良いのですが、少し離れた地域に住んでいる人に対しては全く集客できません。

仮に認知されていたとしても、お腹が空いているお客様が、立地の悪い飲食店にわざわざ足を運ばないですし、近くに都合の良いお店があればその店舗に足を運ぶはずです。結局のところ、集客等を頑張ったとしても、お客様が来店するというところまで持っていくことが極めて難しいのです。

都内と郊外、地方とでは全く違う

東京などの大都市とそれ以外の地域では、立地による集客の有無はかなり異なってきます。
それが顕著なのは大都市で、大都市の場合は立地選びを誤ると、飲食店はすぐに倒産してしまいます。しかし郊外や地方ではお客さんの来店量は少ないですが、都内ほど顕著には現れません。その理由は来店方法に違いがあるからです。

来店方法の違い

都内の場合、飲食店には基本的に駐車場がありませんので、来店方法は徒歩となります。そのため、飲食店を開店しても良い場所は、一部地域を除いて駅から遠くても徒歩5分圏内の大通り沿いです。又は、居住地域に近い場所です。

これは、徒歩と言う特徴とが一番ですが、通常お客様は10分も歩いて飲食店に行きません。よほど美味しいお店か高級店しか10分も歩こうと思わないので、店舗の立地は駅から近い場所にする必要があります。

郊外や地方の場合は少し異なってきます。車移動が当たり前ですので、車で10分の距離でも飲食店に通います。と言うより、人の移動範囲が圧倒的に広くなりますから、大通り沿いであれば立地選びで失敗することは無いのです。しかし地方の場合は、大通りから外れてしまうと地元住民しか来店しなくなります。

立地選びの難易度を考えて見ると、郊外・地方よりも都内で飲食店を開店する方が数倍難しいです。

立地選びでミスをしないために

都内や郊外、地方関係なく、大通り沿いにお店を出すことは必須事項です。
そして都内であれば、駅から徒歩5分圏内に限ります。

ここの選択を間違えると、間違いなくすぐに倒産すると言っても過言ではありません。

さらにもう一つ気を付けるポイントがあります。
それは地域性です。

どのような収入層、年齢層の方が住んでいるのかも重要です。

例えば、ファミリー層が多い地域であれば、客単価の高い飲食店やスイーツなどの嗜好品のお店を出した場合は、お客さんは来ないです。(安いスイーツは別です。)
他にも学生の街で飲食店を行う場合は、学生は1年間内、4カ月はその地域から離れるというのも理解しておく必要があります。

まとめ

飲食店経営において、立地の重要性についてある程度は理解できましたか。
飲食店は競合が多いから倒産しやすいと言われていますが、実際は立地選びを間違えたから倒産するのです。

他の業態とは異なり、同じ地域に似たような飲食店が多くあります。そのため、飲食店アプリで検索した時に立地の悪いお店は選ばれないのです。

この記事を書いた人 Wrote this article

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nizi-blog 経営者 / 男性

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